今度は、一日の始業時刻、終業時刻は変えないで、年間の休日数を決めたいというときも、2085時間の総枠時間から計算できます。
例えば9時から18時で休憩1時間の8時間労働だという場合は、2085時間を単純に8時間で割り、年間の労働日数を算出します。260.625日ですが、小数点は切り捨てて、年間労働日は260日です。
あとは、もうお分かりのように、365日から260日を引いてあげると105日ということになります。一日の所定労働時間が8時間の場合の年間の休日は105日必要ということになります。
※1年単位の変形労働時間制を使用した場合の、年間の休日と1日の労働時間のパターンを示すとこんな形になります。(うるう年の場合は計算がかわります。)
1日労働時間 年間休日
7時間25分 85日
7時間30分 90日
7時間40分 95日
8時間00分 105日
8時間10分 110日
8時間20分 115日
8時間30分 120日
これ以外の場合であっても、2085時間の総枠から計算することによって算出できます。また、1日の労働時間は年間を通じて固定する必要はなく、特に繁忙な時期には多い労働時間に設定して、逆に閑散期には少なめの労働時間に設定することも可能です。
最近、私が就業規則を作成した会社については、繁忙期に8時間30分の所定労働時間に設定し、その他の時期は7時間に設定いたしました。
年間の総労働時間の枠を超えることなく、また、次に出てくる、その他の条件をクリアさえしていれば、所定労働時間を自由に設定できるのです。
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